Mochajava Cafe Park Side - モカジャバカフェ・パークサイド -

平日 : 11:30pm - 24:00am、金土祝前日 : 11:30pm - 26:00am

太宰府市宝満山

2010年3月(March)、福岡県太宰府市 宝満山

テレビや海外の情報ばかりに囚われていると見過ごしがちになりますが、身近な場所にも美しい風景はあります。そこで、今回は福岡市近郊に在住ならばお馴染みの宝満山レポートをお届けしたいと思います。まずは福岡市天神を基準に太宰府市宝満山までのアクセス方法。乗り換えのタイミングにもよりますが、天神から西鉄電車を利用した場合太宰府駅までが約30分程度、登山道入り口の竈門(かまど)神社までが約15分程度です。

- 福岡県太宰府市 宝満山 -

天神大牟田線
西鉄福岡駅 – 二日市駅(乗り換 西鉄太宰府線 – 太宰府
路線図・各駅案内 天神大牟田線
まほろば号 (太宰府市コミュニティバス)
※西鉄太宰府駅からだと内山方面になり、バス停は福岡銀行前にあります。
竈門(かまど)神社 (登山道入り口)
福岡県太宰府市大字内山883‎
092-922-4106‎

宝満山は標高829.6mと低山ですが、彦山修験が金剛界峰入の行場としていたように、山頂へ続く道は決して楽ではありません。九州では「英彦山」「背振山」と同様長らく霊山として崇められてきました。「宗教」とか「霊山」といった響きは馴染みがないと敬遠しがちですが、海洋国家でもあり国土の殆どを山岳が占める日本にとって自然崇拝とその流れは必然で、本来は生活する者に密接した世界観なのだと思います。アリゾナ州セドナの4大ボルテックスで言うパワースポットと同じで、多くの人がそこから何かを感じ取るのでしょう。

宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山

森羅万象に精霊が宿るアニミズムやシャマニズムといった原始宗教は、圧倒的な自然や劇的な変化がなければ発生しない世界観です。四季は日本独特の自然環境ではありませんが、日本民俗が山や川、海を拠り所としてきた歴史からその繋がりの深さを知ることが出来ます。狩猟、採集を主とした縄文時代、山は過酷ながらも食料や資源、薬をももたらしてくれる生活の糧そのものでした。水田稲作が始まる弥生時代になると、山は貴重な水の恵みを与えてくれる水分神として崇められるようになります。また、山には死者の祖霊が住む他界があり、祖霊は三十三回忌を無事に終え浄化されると祖神として山の神と融合、子孫繁栄や豊穣を守護する氏神になるとされています。春になると稲作を守るために里に降臨し、秋の収穫祭、秋祭りが終わると山へ帰ります。日本人と山との関係には仏教伝来よりも長い歴史があり、変遷しながらも今に続いています。

宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山

他界が山中にあるという山中他界観は、宣化3年(538)百済の聖明王が仏像と経論を天皇に献上、公伝したことから始まる仏教とも習合します。里には菩薩を弔う寺、信仰の対象がより広い霊山には寺院が建てられます。鎌倉初期には伝説の役小角(えんのおづぬ)を開祖とする修験道が、熊野、黒羽、彦山など数々の山を行場とし、山岳宗教に大きな影響を及ぼします。山岳信仰についてはインド仏教の須弥山(しゅみせん)や中国道鏡の泰山(たいざん)、崑崙山(こんろんさん)など東アジアや、世界各地にも多く見られますが、古神道である山岳宗教と仏教が習合した修験道は日本独特の宗教として発展することになります。

宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山

宝満山もまた、簡略にはなりますが上記のような性質を持っていて、例えば山頂に佇む竃門(かまど)神社の上宮にはとても神聖な気配が漂っています。行場とされる八合目を越えると空気がグッと凝縮され、視界が開ける山頂でパッと弾けます。それがとても心地よいんですね。その開放された空間に祠が在るのですが、標高829.6mの低山とは思えない佇まいを醸し出しています。何より身近だったのは、軽装で登山する地元住民が多かったことです。この日は天候が悪く、視界は霧に遮られ強い風が吹いていましたが、多くの人が明けたばかりの山頂で祠に手を合わせていました。その姿はとても温かく、また、体力を削って初めて見ることの出来る風景でもありました。場所には相性があるので、例えばボルテックスと呼ばれるようなエネルギーを感じられる地域もそれぞれ異なるとは思いますが、個人的に宝満山山頂はお薦めの地でした。

宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山
宝満山

宝満山の一般的な登山口は竃門神社側からですが、三郡山の縦走コースもあるので次回試してみようと思います。山頂までの道程は先にも述べましたが、決して楽ではありません。ただ登拝や、トレッキングを遊ぶ為にある労力とも言えるので、登れば必ず報われる苦痛とも言えます。山頂には良い風景も待っています。今回レポートした「Mochajava Cafe Park Side」サイト管理人の私の場合、テストも兼ね小屋に立ち寄る縦走装備で出掛けましたが、感想としては軽装が似合う山だと思います。朝早くさっと登り、さっと降りる。慣れればかなり良質なレッキングコースにもなるでしょう。水場を越えると徐々に険しくなるのですが、その感覚が絶妙だと思います。出来れば早朝がお薦めです。今回山頂からの風景は霧に遮られてしまいましたが、逆に霊的でもありました。山には様々な表情があって面白いです。次回のレポートは「Mochajava Cafe Park Side」スタッフが2010年5月に登山予定の世界遺産「屋久島」。「一月に35日雨が降る」と言われる島なので未定ではありますが、かなりお薦めのスポットなので是非掲載したいと思います。